Terra Mapper デスクトップ2.17.0アップデート情報
(2023/12/07時点)
1.3次元データの黒欠除去
特定のアングルから空撮した場合、3次元データに黒欠が生じるケースがありました。
今回のアップデートでは、新規アルゴリズムによって黒欠をカバーできる仕様に変更されました。
詳細は下記イメージを参照下さい。
2.鮮明なコントラスト創出
深みのある影と輝度の高いハイライト、細かな色彩で、より鮮明なコントラストが生み出されるようになりました。3Dモデルの見栄えが大幅に改善されています。
3.動作物によるノイズの除去
空撮する際、動作する重機や歩行者のシルエット、木の枝の揺れ等がノイズになるケースが見受けられます。今回のアップデートでは、道路や駐車場に出勝ちな不要ノイズが除去される仕様になっています。
4.スナップショット機能のアップデート
点群、DSM等の解析画面で “C” キーを押下する事で、
レンダリング領域をスナップショットする事も可能です。スナップショットされたデータは resultフォルダに png形式で保存されます。また保存データのファイル名には、スナップショットした日付と時間が記載されます。
5.テクスチャの改善
新規テクスチャアルゴリズムによって、
演算速度が大幅に改善し、3次元データもより光沢の多い仕上がりになりました。更に、演算効率の向上のみならず、
より少ないメモリ容量(従来バージョンの10分の1)でテクスチャ生成が可能です。
Terra Mapper デスクトップ2.15.0アップデート情報
(2023/09/14時点)
1.ビデオから3次元データを生成が可能に
ビデオフレームから3次元データ生成が可能になりました。
ソフトウェアが場面の変化を高確率で感知し、mp4のデータ等からフレーム抽出可能です。
従来画像データでラップ率など考慮しながら撮影していたものが、ビデオデータでより効率的な取得が可能です。
下水道、熱パイプ、ガスパイプラインの掘削現場など、様々な場面での活動が期待できます。
2.バンドル調整機能のスピードとロバスト性の改善
2.14バージョンまで高度がある山やぼやけた画像(暗がり、悪い天候、水域等に起因の)の場合、バンドル調整の段階で画像が採用されない場合が多くありました。
その結果、エリアマップ全体を作成する際、画像が不足する問題がありました。
2.15ではこの点を改善し、40%以上の解像度が悪い画像の採用が可能になりました。
またバンドル調整の処理スピードも従来より30%近く高速化しました。
3.オブジェクト変換ツール
正確な方角、地理情報を持たない3次元オブジェクトの読み込みが可能になりました。
作成済みの3次元エリアモデルと組み合わせることができ、オブジェクトのスムーズな配置変更やサイズの拡大・縮小が行なえます。
下記手順で調整を行います。
1. オブジェクトを3次元エリアの設計や建築を想定する箇所に配置
2. 適切な方向やサイズ、座標を設定
※再計算は不要
4.CADスナップ機能の高速化
CADスナップ機能が高速化され、スムーズな動作が可能になりました。
5000万点近くの点群サイズ増加にも対応し、長距離のベクトル化がスムーズに行なえます。
5.点群のズーム機能
点群リストから特定の(拡大したい)項目を選択し、右クリックでメニューを開いて、「zoom to this object」を選択することで拡大が可能になりました。
変換機能を用いて、異なる座標系の2つのオブジェクトを1つの座標系に設定する際、
Terra Mapper デスクトップ2.14.0アップデート情報
(2023/09/11時点)
1.バッチ処理が可能に
ソフトウェアへの画像の読み込みからオルソ作成までの各プロセスのバッチ処理が行え、より自動的な業務フローが可能になりました。
2.2Dでの注釈追加が可能に
2D(Profile)上の操作で、3D上の正確な曲線位置に注釈付が可能になりました。
Profile上に作成した注釈ポイントは、自動的にCADタブ上の3D CADデータに反映されます。
3.点群の欠落等の補完
点群の欠落等をアルゴリズムで認識し、欠落部分に対しメッシュ計算を行い、最適な境界線生成が可能になりました。
4.色付け機能付与
プロジェクト毎の差分比較が可能になりました。
特定の点群に色付けを行ったり、特定オブジェクトのプロパティを標高マップやシェーディング、ポイントサイズ、レンダリングされた点数として定義づけし、前後の計測データの差分抽出が可能となりました。
5.点群のクラス分類時の仕様変更
クラス分けの際、従来削除されていた点群は、Unassignedに分類される仕様になりました。
地形モデルを作成する際などは、 Unassignedのチェックを外すだけで地形部分の点群が残せます。
6.リストの構成項目を任意に並べ替え可能
点群、メッシュ、オルソ画像等、各リストの構成項目の並び替えが可能になりました。
下図のように、項目をドラッグ&ドロップすることで、並べ替えが行なえます。
土量計算やオルソ画像の比較調査を行う際、本機能を活用できます。
7.点群、メッシュ処理向けCADポリラインの選択
現場で特定箇所の計測が遅延し、急な高さ情報が変更になった際なども数クリックで調整が可能になりました。
ソフトウェア上のCADタブで調整が必要な範囲をポリラインで選択する方法です。
異なるプロジェクトに対し、(CADで指定した)同一範囲を繰り返し選択したり、請負企業から送付された(CAD上の)位置情報と一致した範囲を選択が可能となります。
8.Error列での画像並べ替えが可能
カメラ位置調整の際、使用困難な画像をError列で並べ替えが可能になりました。
Error列でソートした不要な画像をShiftで複数選択し、一斉にリストから除去できます。
Terra Mapper デスクトップ2.9.0アップデート情報
(2019/08/26時点)
1.Phantom 4 RTK対応
Phantom 4 RTKに対応致しました。
Phantom 4 RTKは従来はそのままソフトに写真を読み込ませると楕円体高の高度が差分として出てきてしまいますが、ソフト内で自動計算して結果を出力することが可能となりました。
また、Phantom 4 RTKを使用する際はGCPを使用しないで測量に使用することも可能ですが、200m四方程度までは3点以上は置いて使用して頂く方が測量精度が安定しますので使用を推奨致します。
①従来通り、撮影した写真データを入力する。
「入力データの座標系」→WGS84
「飛行データの基盤地図情報」→楕円体高
「プロジェクト座標系」→GCPを計測した場所の座標系(例:JGD2011 CS2)
「プロジェクトデータ基盤地図情報」→Japan GSGI2011_v2.1
を選択し、カメラ位置調整を実行。
②対空標識の座標入力
対空標識の座標データを入力し、
「名前、東距、北距、標高」の順に入れ替える。
×「ローカル座標系」→○「座標系選択」にチェックを入れて頂き、「入力データの座標系」が対空標識を計測した座標系になっているか確認する。
③標定点と検証点の設定
左下にある「対空標識模様の直径」を実際の対空標識の模様の直径と合わせる。
その後、標定点と検証点の指定を入れ、「次」を押す。
④次の画面で対空標識の中心にカーソルが来るように修正し、修正が終了したら終了を押し、確定する。
⑤対空標識の選択終了
成功すると、上図のように対空標識が点群内に表示される。
ここまで来たら、データを保存し、点群生成に進む。
2.録画機能の追加
点群を表示させている際、レコーダー機能を追加しました。
点群を操作する間、画面の録画が可能となります。
操作説明や3次元モデルを録画する際にご使用出来ます。
3.バグ修正
点群をtxtファイルにて保存する際、RGBデータを付随した形で保存すると容量が大きくなってしまう問題を解決しました。